【ベビーカー暑さ対策】ベビーカーに扇風機をつけるときのポイントと、絶対にやってはいけないこと

ベビーカーを乾いた布で覆うのは危険(シドニー大学の研究より)

ディズニーランドでベビーカーや抱っこ紐の暑さを防ぐケープ

日よけのための布(ケープなど)を、ベビーカーにつけている方が増えました。しかし、シドニー大学の研究によれば、乾いた布で子供を覆うことが危険であることが分かってきました。

ベビーカーを覆うケープは、水で濡らすべきである

水で濡らしたケープに扇風機の風をあてると、水の蒸発による冷却効果(水の気化熱)で6.6度冷えることが分かりました↓

ベビーカーに濡らしたベビーケープを掛けて扇風機の風をあてるとマイナス.6.6度も冷えたサーモグラフィの実験結果

シドニー大学の研究では「濡れケープ+扇風機」の併用を推奨している

まだ日本ではケープを濡らす人は少ないですが、シドニー大学の研究では次のように推奨しています↓

  • ベビーカーを乾いた布で覆わないでください(乾いた布で覆うと約3度上昇して危険)
  • ベビーカーに濡らした布をかけて涼しく保ちましょう(20分ごとに濡らし直してください)
  • クリップ式のファンを追加すれば、さらに優れた冷却効果が得られます

↑シドニー大学の実験では、乾いた布を掛けると扇風機で換気してもベビーカー内の温度が上昇し、布を水で濡らすと温度が大幅に下がりました。この結果から、海外のベビーブランド(momcozyなど)は、濡らした布と扇風機の併用を推奨しています↓

シートタイプのベビーカー扇風機は地表の熱気を吸い上げやすい

シートタイプのベビーカー扇風機は、ファンで取り込んだ空気をシートに流す仕組みです。一般的な扇風機のように肌に風を当てて汗の蒸発を促すのではなく、シートの温度を気温と同じに保つのが特徴です。

ファンの位置が低いシート式扇風機はベビーカーで使うと逆効果

太陽の当たる路面では、地表の温度が非常に高いため、ファンが低い位置にあると、地表の熱気を吸い上げて逆効果になる場合があります↓

シートタイプのベビーカー扇風機は地表の熱気を吸い上げやすいので逆効果になりやすい

地表に近づくほど、気温は高くなるというデータです↓

ベビーカーに扇風機をつけるときは、必ず高い位置につけて、下降気流を発生させることが重要であることを示すために地面からの距離によって気温が変わることを東京新聞の記事から引用した図
東京新聞より引用(2011年7月19日)

さらに乾いたケープを掛けると、高温の空気を閉じ込めた状態になるため危険です(シドニー大学の研究より)↓

このため、シートタイプの扇風機はベビーカーではなく、太陽の当たらない自動車内のチャイルドシートでの使用に適しています。

子供の正面のパイプに扇風機をつけてはいけない

子供の正面にあるパイプ部分に扇風機をつける方が多いですが、その場合は顔の近くにならないように注意してください。

子供は瞬きが上手くできないため、顔の正面から強い風を当てると、目が乾燥しやすく注意が必要です。

扇風機の風が目の角膜を傷つける場合がある

眼科医の有田玲子先生によれば、扇風機から出る「風」を目に浴びることで目の角膜に傷をつけるリスクが高まるそうです。角膜は涙によって守られており、目に扇風機の「風」を浴びることによって涙が蒸発すると、角膜がむき出しになって、目に症状がでる場合があるといいます。

特に、ハンディ扇風機は顔に近い距離から強い風が目に直接に当たることから、リスクが高いことが指摘されています。このため、眼科医は「風を目にあてないように、首元へ下向きにあてましょう」と注意を呼びかけています。このように、目を風から守るための対策を「目の風対策」と呼びます。ベビーカー扇風機でも同様に、目に風を直接当てないように注意して使いましょう。