子供の正面のパイプに扇風機をつけてはいけない
子供の正面にあるパイプ部分に扇風機をつける方が多いですが、その場合は顔の近くにならないように注意してください。

子供は瞬きが上手くできないため、顔の正面から強い風を当てると、目が乾燥しやすく注意が必要です。
扇風機の風が目の角膜を傷つける場合がある
眼科医の有田玲子先生によれば、扇風機から出る「風」を目に浴びることで目の角膜に傷をつけるリスクが高まるそうです。角膜は涙によって守られており、目に扇風機の「風」を浴びることによって涙が蒸発すると、角膜がむき出しになって、目に症状がでる場合があるといいます。

特に、ハンディ扇風機は顔に近い距離から強い風が目に直接に当たることから、リスクが高いことが指摘されています。このため、眼科医は「風を目にあてないように、首元へ下向きにあてましょう」と注意を呼びかけています。このように、目を風から守るための対策を「目の風対策」と呼びます。ベビーカー扇風機でも同様に、目に風を直接当てないように注意して使いましょう。
ベビーカーファンシートは炎天下の路上では要注意

大人の肌とは違い、赤ちゃんの肌は水分を保つ力が弱いため、風が背中に当たり続けるとすぐに乾燥してしまいます。さらに、シートタイプの扇風機(ファンシート)を炎天下の道路で使用する場合には、思わぬ危険が伴います↓

炎天下のアスファルトは60℃以上になるため、ファン付きシート(足もとにファンがあるシート)は危険です。リチウムイオン電池は60℃で発火しやすくなります

↑ファンが地面に近い低い位置にあると、アスファルトの強烈な熱気をそのまま吸い上げて赤ちゃんに当ててしまうことになり、かえって熱中症のリスクを高める原因になりかねません
アスファルトに近づくと、気温は急上昇するというデータです↓

足元と頭の高さでは、気温が4℃違うというデータもあります↓

ベビーカーシートの本来の役割は「地面からの熱を遮断すること」です。しかし、ファン付きシートは熱気をシートに強制的に流すためドライヤーのように肌を熱して乾燥させ『逆効果』になりやすいのでご注意ください。
ファンシートに保冷剤を入れるタイプもありますが、空気はほとんど冷えません(空気は熱伝導率が小さいため保冷剤で冷やすのは困難)

↑さらに乾いたケープを掛けてしまうと、高温の空気を閉じ込めた状態になるため危険です(シドニー大学の研究より)
ベビーカーを乾いた布で覆うのは危険(シドニー大学の研究より)

日よけのための布(ケープなど)を、ベビーカーにつけている方が増えました。しかし、シドニー大学の研究によれば、乾いた布で子供を覆うことが危険であることが分かってきました。
ベビーカーを覆う布は、水で濡らした方がいい
水で濡らしたケープに扇風機の風をあてると、水の蒸発による冷却効果(水の気化熱)で6.6度冷えることが分かりました↓

シドニー大学の研究では「濡れケープ+扇風機」の併用を推奨している
日本では「乾いたベビーケープ」を子供に掛ける人が多いですが、シドニー大学の研究では次のように推奨しています↓
- ベビーカーを乾いた布で覆わないでください(乾いた布で覆うと約3度上昇して危険)
- ベビーカーに濡らした布をかけて涼しく保ちましょう(20分ごとに濡らし直してください)
- クリップ式のファンを追加すれば、さらに優れた冷却効果が得られます

↑シドニー大学の実験では、布が乾いている場合は、扇風機を使っても、ベビーカー内の温度が上昇しました(+2~3°暑くなった)。つまり、「乾いたベビーケープは熱中症リスクを高める」という結果でした。
ベビーカーを涼しくする科学的にベストな方法とは
シドニー大学の実験では、布を水で濡らすとベビーカー内の温度が大幅に下がりました(-3°冷えた)。濡らしてさらに扇風機を併用するともっと下がりました(-4.7°冷えた)。この結果から、海外のベビーブランド(momcozyなど)は、濡らした布と扇風機の併用を推奨しています↓



↑布を20分ごとに濡らしながら、扇風機を併用します。濡らし忘れに注意してください。水の有無で約5℃の気温差が出ます(シドニー大学より)
濡らしたタオルで拭いてあげながら風をあてて冷やす
赤ちゃんは汗っかきですが、肌は水分を保持する力が弱く、風が当たり続けるとすぐに乾燥してしまいます。
子どもの顔や腕をタオルの水で濡らしながら、肌に風をあててあげましょう↓

↑ケープを直接濡らす代わりに、水で濡らしたクールタオルを胸の前に置いて風を当てる方法もおすすめです(写真の例は「エアシャツ扇風機」を使用)