ベビーカーの熱中症対策|赤ちゃんを守る5つのポイント

1. 風通しを良くしてベビーカー内の温度を下げる

ベビーカー内は空気がこもりやすく、外気温より高くなることもあります。暑い日は背中部分や座面に汗を吸収するクッションを敷くのがおすすめ。通気性の良い素材を選ぶことで、蒸れを防ぎ、赤ちゃんが快適に過ごせます。夏専用の冷感クッションも販売されています。

また、USBで動く携帯扇風機を取り付けるのも効果的です。風を送ることで熱がこもらず、体感温度を下げる手助けになります。ベビーカーに扇風機をつけるときの注意点はこちらの記事(ベビーカー扇風機の選び方)をご覧ください。

2. 直射日光を防ぐ日よけ・サンシェードの活用

ベビーカーの幌(サンシェード)は、熱中症対策の第一歩です。日差しを直接浴びることで、ベビーカー内の温度は一気に上昇します。広範囲に覆える大きめの幌や、追加で取り付けられるUVカット機能付きサンシェードを使用することで、赤ちゃんを強い紫外線や暑さから守ることができます。

ただし、サンシェードを完全に閉じると風通しが悪くなり、内部の温度がこもる原因にもなります。通気性のあるメッシュ素材のものや、風の通り道を確保できるデザインを選ぶことが大切です。時々様子を見て、必要に応じて開閉しながら調整しましょう。

3. こまめな水分補給で脱水を予防

赤ちゃんは大人より体内の水分量が多く、体温調節が未熟なため、脱水症状に陥りやすいです。外出時はこまめに水分補給をするよう心がけましょう。母乳やミルクのほか、月齢に応じて白湯やベビー用イオン飲料なども選択肢になります。

特に暑い日や汗をかいた後は、通常よりも多めに水分を与えることが大切です。まだ言葉で「のどが渇いた」と伝えられない月齢の子も多いので、大人が時間を決めて定期的に飲ませる習慣を作ると安心です。ベビーカーにドリンクホルダーをつけておくと便利ですよ。

4. 地面からの照り返しに注意する

夏場のアスファルトは想像以上に高温になり、赤ちゃんのいる位置は大人よりも地表に近いため、照り返しによる熱を強く受けます。このため、ベビーカーを押しているときも「自分より赤ちゃんのほうが暑い」と意識して行動する必要があります。

暑さが厳しい日は、できるだけ日陰を選んで歩く、遮熱マットや地熱を防ぐカバーをベビーカーに装着するなどの対策が有効です。また、路面温度が高くなる昼間の時間帯を避け、朝夕など比較的涼しい時間に外出するようにしましょう。

5. 赤ちゃんの様子をこまめにチェックする習慣を

暑い時期のベビーカー使用では、赤ちゃんの体調変化に常に気を配ることが大切です。顔が赤くなっていないか、汗をかきすぎていないか、呼吸が荒くなっていないかなど、定期的に確認しましょう。抱き上げて体温を手で感じてみるのも効果的です。

また、眠っているように見えても、実はぐったりしている可能性もあるため、外出中は10~15分おきに様子をチェックするくらいがちょうどよいです。何か異変を感じたら、すぐに涼しい場所へ移動し、必要であれば医療機関を受診してください。

ベビーカー扇風機の正しい付け方